日時 | 2019年6月28日(金) 17:40~19:10 |
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場所 | 東京外国語大学研究講義棟322教室 |
講師 | イアン?カルシガリラ氏、エマニュエル?ビンセント?ネルソン?カロン氏、マイシャ?ツンジネ氏(東京外国語大学平和構築?紛争予防コース) |
テーマ | PhD Students' Workshop "Political Regime and Societal Responses in Africa |
要約 |
本セミナーでは、東京外国語大学平和構築?紛争予防(PCS)コースの博士後期課程の学生3名が、アフリカでおこなった現地調査を含む最近の研究成果を報告しました。 まずイアン?カルシガリラ氏の報告("Memory of War: Victimhood as a Regime Survival Card in Uganda's Revolutionary Politics")では、ウガンダの内戦の記憶に着目した発表がおこなわれました。記憶がどのように人びとに共有され、影響を及ぼし合っているのかを考察するため、記憶を個人の記憶の語り、家族/世代の記憶、集団の記憶の3つに分類し、それぞれについて分析を加えました。
次の報告者であるエマニュエル?ビンセント?ネルソン?カロン氏は、シエラレオネの紛争後の平和構築に着目した発表("Ethnoregional-Neopatrimonialism and the Challenge to Post Conflict Peacebuilding in Sierra Leone")をおこないました。カロン氏の研究はシエラレオネの民族地域的家産制の観点から平和構築を分析するものであり、本発表では、分析要素の1つである民族の社会的結束に焦点を当てた発表がなされました。
最後の発表者であるマイシャ?ツンジネ氏はモザンビークにおける土地問題に関する報告("Land Grabs and Land Titling in Mozambique: Security Tenure for Whom?")をおこないました。ツンジネ氏は、近年モザンビークほかアフリカ諸国で生じているランドグラブあるいは土地所有権をめぐる課題に着目しています。本発表ではモザンビークでみられる土地への大規模な投資がいかに土地の安全保障を形成しているのかについて考察が加えられました。
それぞれの発表後には質疑応答の時間が設けられ、会場からは多くの質問やコメントが寄せられました。 |