卒論演習 月4限 フィリピン語共同研究室           講義へ 論文リテラシーへ


この授業も、1年次から学生のみなさんに開放していますので、先輩がどのように格闘しているか、はやくから体験しておきましょう。


授業の目標:
 この授業では、卒論を控えた諸君がそれぞれ設定したテーマにしたがって、卒論を作製することを目標とする。各自の卒論のテーマに則した問題設定を行い、自分で調べ、自分でまとめて、文章で表現することを身につけることを目標とする。


 授業は、以下のような疑問を解消しながら進んで行こうと考えています。
1. 東南アジア地域と自分との関わりを、どのような問題について設定し、その問題についての疑問や関心をどのように膨らませるか。

2.そしてそれらの疑問や関心について、いったいどのように情報や文献を集めればよいのか。
3.さらに集めた情報や文献を自分なりにまとめるためには、それらの情報や文献をどのように読み、問題をさらに掘下げたり、広がりをもたせていくのか。
4.そして最終的にそれらの情報を自分なりにまとめて、論文のかたちに書いて表現し、主張すればいいのか。

 論文作製のための問題の整理のしかたから文章の書き方、そして各人のテーマに則した文献の探し方、問題への視角の設定、分析方法の設定、さらに目次の立て方、実際の執筆までのアドバイスを行います。

 世間の風評に惑わされず、常識の犠牲者にならないように、自分で情報を集めて、自分で判断でき、ちゃんと自分の主張がある文章を書けるためにはどうしたらいいか?これは小川自身の問題でもあります。文章の書き方の本を読みながら、わたしの経験を交えながら、みなさんと考えて行きたいと思います。


授業のスケジュール:

 世間の風評に惑わされず、常識の犠牲者にならないように、自分で情報を集めて、自分で判断でき、ちゃんと自分の主張がある文章を書けるためにはどうしたらいいか?これは小川自身の問題でもあります。文章の書き方の本を読みながら、わたしの経験を交えながら、みなさんと考えて行きたいと思います。以下、おおまかな授業スケジュールを述べます。


 4月と5月:各人のテーマを設定するためのアドバイスを行います。図書館での本の探し方、インターネットでの文献検索方法や情報の集め方について実際に体験しながら講義します。

 毎回、各自のテーマと問題点について15分ほどの発表を行い、全員で討議します。また文献目録の作成も同時に行います。この2ヶ月で卒論のテーマを分析するための方法論と検討するべき資料を確定します。そして卒論全体の目次が構成できるようにします

 6月、7月:卒論を貫く理論的枠組みである方法論についての文献を集め、消化して行きます。この2ヶ月で卒論の方法論を確定します。

 夏休み前に各自は目次にしたがって、夏休み中に集めるべき資料を確定する。

10月、11月は実際に書いて行きます。夏休み明けに各自は夏休みの成果について発表してもらいます。各自の問題点を毎回アドバイスします。
11月の終わりに原稿用紙50枚以上、100枚以内の文章にまとめて提出してもらいます。書いている最中でもいったん提出してもらって、
12月中にわたしが添削したり、書き直します。
1月にそれをお返ししますので、1月の亭提出日までに書き直して、最終稿を完成させててください。

 以上、大まかなスケジュールを書いてみました。毎回の授業で各自のテーマ設定から文献・資料の調べ方、本の探し方、集めた資料の整理・まとめのしかた、書き方をアドバイスし、「次週までにこれこれをやってきてください」といわれたことをやってくると、知らず知らずのうちに50枚くらい書けてしまいますので、安心してください。『論文ワークブック』を並行して講義しますので、毎回のタスクを確実に果たしてください。


教科書:『論文ワークブック』くろしお出版


文章を書くための参考文献:

古郡延治 1997   『論文・レポートのまとめ方』ちくま新書 660円

清水幾太郎 1959  『論文の書き方』岩波新書 630円

辰濃和男 1994   『文章の書き方』岩波新書 620円
本多勝一 『ルポルタージュの方法』朝日新聞社

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