高病原性鳥インフルエンザに関する対策等について

2021.11.15

ほけせん便り 223号
東京外国語大学 保健管理センター
学校医 山内康宏
2021年11月12日

2021年11月10日に、秋田県横田市の採卵鶏農場において、高病原性鳥インフルエンザの疑似患畜が確認された旨の発表がありました。鳥インフルエンザへの対策については、下記の点について、ご留意ください。なお、我が国の現状において、鶏肉や鶏卵等を食べることにより、ヒトが鳥インフルエンザウイルスに感染する可能性はないと考えられています。

1.一般的な感染予防対策の徹底
手洗いなどの一般的な感染予防対策を徹底してください。

2.野鳥?家きん?飼育動物等への対応等の周知徹底
環境省作成の「野鳥との接し方」(下に記載)を参考にし、
(1)同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道府県や市町村役場にご連絡ください。
(2)死亡した野鳥など野生動物の死亡個体を片付ける際には、素手で直接触らず、使い捨て手袋等を使用してください。
(3)日常生活において野鳥など野生動物の排泄物等に触れた後には、手洗いとうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありません。
(4)野鳥の糞が靴の裏や車両に付くことにより、鳥インフルエンザウイルスが他の地域へ運ばれるおそれがありますので、野鳥に近づきすぎないようにしてください。特に、靴で糞を踏まないよう十分注意して、必要に応じて消毒を行ってください。
(5)不必要に野鳥を追い立てたり、つかまえようとするのは避けてください。
(6)鳥や動物を飼育している場合については、それらが野鳥と接触しないようにしてください。このため、放し飼いは行わないようにするとともに、野鳥の侵入や糞尿の落下などを防止するために、飼育施設にトタン板等の屋根を設けたり、ネットに破れがないか点検するなどの適切な措置を講じてください。また、周囲に穀類等のエサや生ゴミ等野鳥を誘引するものを置かず、清潔を保ってください。

3.正しい知識の普及
鳥インフルエンザは、鶏肉や鶏卵を食べることによって人に感染することはなく、また、鳥インフルエンザは、人に感染する可能性はきわめて低いものであり、根拠のない噂などにより混乱したりせず、正確な情報に基づいて冷静に対応してください。


『野鳥との接し方について』(環境省作成)
○同じ場所でたくさんの野鳥などが死亡している場合には、お近くの都道
府県や市町村役場にご連絡ください。
○死亡した野鳥など野生動物の死亡個体を片付ける際には、素手で直接触
らず、使い捨て手袋等を使用してください。
○日常生活において野鳥など野生動物の排泄物等に触れた後には、手洗い
とうがいをしていただければ、過度に心配する必要はありません。
○野鳥の糞が靴の裏や車両に付くことにより、鳥インフルエンザウイルス
が他の地域へ運ばれるおそれがありますので、野鳥に近づきすぎないよう
にしてください。特に、靴で糞を踏まないよう十分注意して、必要に応じ
て消毒を行ってください。
○不必要に野鳥を追い立てたり、つかまえようとするのは避けてください。

鳥インフルエンザウイルスは、野鳥観察など通常の接し方では、ヒトに感染しないと考えられています。
正しい情報に基づいた、冷静な行動をお願いいたします。

何かご不明な点などありましたら、保健管理センターまでご相談ください。

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