活動弁士?楽士を招いてTUFS Cinema無声映画上映会を6/20に開催しました
2016.06.30 掲載
2016年6月20日(月)、本学において、活動弁士?楽士を招いてTUFS Cinema無声映画『折鶴お千』(溝口健二監督作品)の上映会を開催しました。
本編上映に先立ち、ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)から招へい中のイリス?ハウカンプ特別招へい講師による解説が行われ、無声映画は日本の貴重な文化遺産であり、その再上映が現代において重要な意義を持つことなどが語られました。
続いて、活動弁士の語りと楽士の演奏付きで、溝口健二監督の『折鶴お千』(1935年)が上映されました。弁士をつとめたのは、日本、アメリカ、ドイツ、チェコなど世界で幅広く活躍する片岡一郎氏。その巧みな語りと、楽士?上屋安由美氏による流麗なピアノ演奏によって、『折鶴お千』の白黒の映像美は引き立てられました。二人のライブパフォーマンスを伴って映し出されるお千の半生は、多くの来場者に新鮮な驚きと深い感動を与えました。その他、短編喜劇映画『It's a gift』を同じく弁士?楽士付で上映、片岡氏による活動弁士の解説も行われ、充実の内容で閉幕しました。
本上映会は、東京外国語大学が2015年度から取り組むアジア?アフリカ研究コンソーシアム(CAAS)のユニット招致事業の一環として実現しました。CAASユニット招致とは、アジア?アフリカ研究における世界トップレベルの7機関で構成される研究コンソーシアムCAASを母体として、第一線の外国人日本研究者を招聘し、日本人研究者と共同で国際的な視点の「国際日本学」を推進するプロジェクトです。東京外国語大学は今後も、CAASユニット招致の一環として国内外の日本研究者との協働で、様々なイベントを開催する予定です。
ハウカンプ特別招へい講師による解説 |
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弁士?楽士による無声映画上映 |
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(左から)弁士の片岡一郎氏、 ハウカンプ特別招へい講師、 楽士の上屋安由美 |