2011年8月 月次レポート(山﨑美保 インドネシア)
ITP-AA派遣月末報告書(8月)
派遣先:ジョグジャカルタ
報告者:山﨑美保
今月は主に考古遺物保存局(Balai pelestarian peninggalan purbakala)で調査を行った。今回訪問した考古遺物保存局は、ジョグジャカルタと中部ジャワの2箇所の保存局である。
ジョグジャカルタ考古遺物保存局(Balai pelestarian peninggalan purbakala Yogyakarta)では、当局の図書室での資料収集と展示室での刻文の調査を行った。当局に保存されている刻文に関しては、2007年に刻文のローマ字転写と翻訳(インドネシア語)を含めた冊子が発行されている。しかし、現在は一般には売られておらず、複写させていただいた。刻文の保存状態は比較的良く、判読可能である。
中部ジャワ考古遺物保存局(Balai pelestarian peninggalan purbakala Jawa Tengah)では、当局に保存されている刻文を見せて頂いた。銅板刻文に関しては、保存状態も良く読むことが可能だが、石の刻文に関しては状態が悪く判読できなかった。
両局に保存されている刻文は、「刻文リストBP3」の通りである。
9月はジョグジャカルタでの調査の最終月であるが、ソノブドヨ博物館(Museum Sonobudoyo)での刻文の調査を予定している。