トップ  »  新着情報  »  2011年2月 月次レポート(テーイプジャン?ユスプ オランダ)

2011年2月 月次レポート(テーイプジャン?ユスプ オランダ)

TUFS-ITP 月次レポート 2011年2月
                                                Tayyib Yusuf

 2011年1月31日までの9ヶ月間に及んだトルコ留学を終えて、2月1日夜、無事にオランダのスキポール空港に到着しました。当日夜、空港から電車でライデンへ向かい、遅い時間にホテルにつきました。翌日朝から予定通りに賃貸契約を行い、また、ライデン大学大学院地域研究科(LIAS)の担当者からご案内を頂き、大学登録および図書カードの受け取りなどの手続きを速やかに完了しました。翌週月曜日にはライデン大学CAAS窓口のBusser教授にご挨拶し、ライデン大学における指導教員のZürcher教授と、11日金曜日に行われた教授の授業にてお目にかかりました。今学期の授業は、大学院生およびトルコからの交換留学生向けの講義で、内容は、第二次世界大戦後のトルコにおける政治的、社会的および経済的変容であり、自己の関心点とは多少ずれがありますが、教授や学生の皆さんに歓迎され、とても良い環境の中で研究を続けることが可能になりました。
 今月中旬には、Zürcher教授にタンズィマート期(1839-76)におけるジャーナリズムの中での自己の関心点を伝え、研究概要の説明および論文についてアドバイスを頂く時間を取ってきただき、今月後半は、博士論文の仮題および理論的構造などを決定する作業に取り組みました。しかし、イスタンブルで一次史料として収集した定期刊行物は様々であり、内容および社会に与えた影響、そしてトルコ出版史、文学史および政治思想史の中での役割もそれぞれです。また、定期刊行物のすべてには目を通していないため、論文の仮題と構造を決める作業は予想外に難航しました。また、博士論文を執筆する前の予備作業として、定期刊行物を特徴別に分類する基準、そして研究方法について検討を行いました。その他、ライデン大学図書館も利用し、本研究に必要な二次史料の収集を行っています。
 ライデン大学への派遣期間は、二ヶ月というわずかな期間ですが、残り一ヶ月の間にZürcher教授から、博士論文の仮題および構造についてコメントを頂きたいと思います。

このページの先頭へ