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2011年1月 月次レポート(テーイプジャン?ユスプ トルコ)

TUFS-ITP 月次レポート 2011年1月
                                                  Tayyib Yusuf


2011年1月は、トルコ滞在の最後の一ヶ月でしたので、トルコから離れる時期が近づくに連れ、次の派遣先であるライデンへの出発準備を進めることになりました。昨年5月、トルコに到着してしばらくの間、法律に関する手続きに時間を取られてしまったので、今回はそうした事態にならないよう、必死に準備作業に取り込みました。結果的に、東京外国語大学、M.S.芸術大学およびライデン大学大学院地域研究科(LIAS)の関係者の皆様、そして、ライデン大学Housing Officeの関係者の皆様のお陰で、オランダ渡航のためのシェンゲン?ビザも予想以上に早く取得することができ、また、ライデンでの滞在先も早々に決めることができました。そして、ライデンで到着後に行うべき手続きについてもすべて事前に予約を取っておきました。

出発が近づいてきたので、アンカラへ行き、お世話になった先生たちに別れのご挨拶をしてきました。イスタンブルへ戻ってきて、1月下旬にウチュマン教授の研究室で先生にご挨拶し、集めた史料および研究の進展について報告をいたしました。そして、教授からも史料およびこれからの研究についてもコメントを頂きました。

今月もまた、昨年11月から「科学?芸術」協会で出席してきた「オスマン語ゼミ」にも引き続き出席し、1月25日に行われた最終試験にも参加しました。イスタンブルのウェファ地区にあるこの「科学?芸術」協会ですが、オスマン語の入門から上級レベルまで勉強できるイスタンブルでも限られている協会の一つですので(授業料は無料、三ヶ月のコース、週一回の授業、毎回授業に出席することと、コースが始まる前に行われるレベル検定試験に参加することが条件、誰でも受講可)、イスタンブルに留学する予定の学生の皆さんに是非お勧めしたいと思います。また下旬になると部屋の引き払い手続きと史料の日本への郵送も行いました。

9ヶ月間を振り返って見ると、部屋探し、外国人登録や大学関係など、トルコに到着してから直面した諸問題やそれらを解決する過程で重ねた経験は、トルコ社会の有様を理解する上で大変役立ったと思った一方で、これらの問題に想定外に時間を取られてしまったことは、非常に残念に思いました。それでも9ヶ月間を十分に活用し、トルコ?ジャーナリズムについて、一次および二次史料を収集できたことは大きな成果でした。また、出席したゼミおよび様々な座談会も、トルコの文学、文化、社会を理解する上で役に立ちましたし、様々な知識人と出会う機会を持つことができました。

ライデン大学では、到着次第直ぐに研究を開始できるよう、準備をしましたので、短期間ではありますが、来月からの2ヶ月を十分に活用し、派遣先大学における指導教員であるZurcher教授から論文についての指導を仰ぎたいと思います。

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