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2010年3月 月次レポート(岸田圭司 イギリス)

ITP-AA月次レポート(3月)  
                                                         岸田 圭司
  
  今月は私の派遣期間の最終月である。時間が経過するのは本当に早い。
 
 帰国を前に、SOAS側指導教員のNelida先生に面会の時間を取っていただき、進捗状況の最終報告を行い、今後の研究の進め方について具体的なアドバイスを頂いた。6ヶ月の短い期間ではあったが、Nelida先生の指導を受けることができたことは本当に幸運であった。また、3月後半には、日本側指導教員の黒木先生がロンドンに来られ、研究調査の進捗状況を報告した。
 
 今月おこなった調査内容であるが、先月に引き続き、公文書等の史?資料の渉猟及びSOAS図書館所蔵の史?資料収集を集中的におこなった。さらに、今月は、在イギリスのクルド人にとっての大きなイベントであるイラク議会選挙の在外投票(3月5~7日)とクルド人の新年祭(3月21日)があり、それらの調査をおこなった。在英クルド人コミュニティの結束が強まるこれらのイベントは、通常あまりみえないネットワークの存在に気付かされ、大変興味深いものであった。
  今回の派遣中、多くのクルド人学生?研究者と知り合うことができた。彼らが主催する研究会にも出席させてもらい、様々な場面で意見交換を出来たことは大きな収穫であった。今後も彼らとの交流を続けていきたいと思う。
  最後に、貴重な機会を与えてくれた関係者の方々にお礼を記しておきたい。
  (2010年4月4日記)

  Kishida3-1.JPG  
   写真 SOASのそばにある公園                 
    Russel Squareで撮影 (撮影日2010年3月23日)  
     
  SOASへ派遣予定者への参考情報を記しておく。SOASでは、連日様々な内容のセミナー、研究会が開催されている。そのほとんどは事前連絡なしで聴講可能である。ホームページにEvents というページがあるので、滞在中、チェックすることをお薦めする。
  書籍、コピーなどで荷物が70キロ近くなり、日系企業の国際宅配便を利用した。合計3箱となったが、約3万円超であった。但し、荷物は引き取りに来てくれるが、日本のように時間指定ができないのが難点である。私の場合、幸い午前の早い時間に引き取りに来てくれたので、一日無駄にすることはなかった。

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