2009年1月 月次レポート(藁科智恵 ドイツ/ オランダ)
ITP報告書(2009年1月)
藁科智恵
年が明けてから、マールブルクではマイナス20度を記録するほど寒くなりました。ここまで寒くなるのは10数年ぶりだそうです。マールブルクを流れる川も凍って、その上を歩く人もちらほら見えました。
マールブルクの滞在も1月26日までとなり、引越しの準備やお世話になった人たちへの挨拶、さらに体調を崩してしまったこともあり、とても慌しい月となりました。大学の講義は1月12日から再開し、クリスマス休暇を終えた学生で町が活気を取り戻してきました。
21日には、受け入れ教授であるEdith Franke教授にお会いしました。滞在中のさまざまな配慮や、指導に対してお礼を言うとともに、今後資料収集等で、マールブルクに来る際のことについてもお願いすることができました。
ライデン大学での受け入れ教授であるAb de Jong教授とは、去年の暮れからメールの交換を行っていましたが、面談の詳しい日程は年明けにということになっていたので連絡を取りました。教授の都合により、到着した次の週に会うということになりました。
26日は、朝早くから友人たちに、寮の明け渡し、郵便局で日本への荷物の発送の手続き等々を手伝ってもらい、なんとか無事に列車に乗ることができました。列車での移動でしたが、全て時間通りに進み、予定通りライデンに着くことができました。
前回ライデンを訪れた際にお世話になったインターナショナル?オフィスのRogier B. P. M. Busserさんともライデンに着いてすぐ、28日にお会いする機会を持つことができました。図書館の利用方法について等お聞きして、翌日に図書館での手続きを手伝っていただけることになりました。また、ラップトップを壊してしまったことを伝えたところ、余っているラップトップも滞在期間中貸していただけることになり、感動しました。滞在先では、ワイヤレスネットワークが利用可能だったので、早速インターネットを家で利用することができるようになりました。
翌日は、Busserさんに紹介状を書いていただき、図書館まで一緒に来ていただきました。利用カードを発行してもらってから、コンピューターへのログインの方法を簡単に説明してもらい、宗教学?神学の図書がある場所も案内していただきました。その後、日本?朝鮮研究の建物も案内していただき、そこの図書館の司書の方にも紹介していただきました。今年から中国研究と合体して、東アジア研究図書館として一つになるということでした。
ライデンに着いてすぐ、体調がすぐれず病院に行きましたが、大したことはなかったようなので、安心しました。オランダの医療制度は、まず初めに一般医が診察してから、必要に応じて専門医が診るというようになっているそうです。とても効率的という印象を持ちました。ライデンでの滞在は1ヶ月ほどですが、有意義に過ごしていきたいと思います。
寒いマールブルクの冬 凍った川