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2008年12月 月次レポート(藁科智恵 ドイツ)

ITP報告書(200812月)

                         藁科 智恵

 

 12月に入ると、各地でクリスマスマーケットが開かれます。ここマールブルクでも先月の末から、エリザベート教会の前に屋台等が並び、クリスマスの雰囲気が感じられるようになりました。マールブルクでは、23日でクリスマスマーケットは終わりですが、ニュルンベルク等、有名なマーケットはクリスマスを過ぎてもまだ開かれているそうです。

 オランダへ移動する時期も近くなり、滞在場所を最終的に決めなければいけない時期になりました。オランダ人学生が、留学生のために部屋を一時的に貸すというのを仲介する機関で探していたのですが、やはり1カ月という短期の滞在ということもあり、なかなか条件の合うところが見つかりませんでした。それなので、家賃は割高になりますが、月ごとに貸し出しているアパートメントに滞在することにしました。オランダは、学生の住居の確保が大変だということを聞いてはいましたが、本当に大変なんだということを身をもって知りました。

 オランダでの受け入れ教授であるライデン大学宗教学部のAb de Jong教授に最終的な滞在期等をメールで伝え、研究テーマに近い領域を扱っているWim Hofstee助教授も紹介していただくことができました。ただ、これからクリスマス休暇に入るということもあり、また年が明けてから、連絡を取り合って、会う日時を決めるということになりました。

 大学の語学コースも今年最後のタームが終了しました。年内の大学の講義も第三週で終りました。世界の文化?宗教における死についてのリレー講義では、受け入れ教授であるフランケ教授がインドネシアの事例を紹介しながら、経験的な宗教研究とは何かということについて講義を行いました。対象は異なりますが、方法論という観点から非常に面白く、勉強になりました。

 そして第3週に、ラップトップが壊れました。マールブルクのパソコンの修理の店に見せに行きましたが、部品がなくて直らないということで、直してもらえませんでした。幸い、バックアップはとってあったので、ファイルは安全でしたが、インターネットも使えず、ワードも使えないという悲惨な状況になってしまいました。海外でパソコンが壊れたときに対応してくれるサービスというものの存在を、このような状況になって初めて知りました。このようなサービスに加入しておけば、もっと簡単に早く修理してもらえたのかもしれませんが、後悔先に立たず、です。修理のために日本に送ることにしました。ただ、これからは、海外に行く時にはこのような状況も想定して準備しようと思います。

 最近は、割と暖かい(5度くらい)日が続いています。マールブルクは、クリスマス休暇で静かです。特に、学生寮はドイツ人学生や留学生も帰省する人が多く、ひっそりとしています。マールブルク滞在もあとわずかですが、1月になってまた活気が出てくるのが待ち遠しいです。

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