東京外国語大学 総合文化研究所

総合文化研究所 催し物

多文化教育研究プロジェクト 連続セミナー「多文化共生としての舞台芸術」 
第4回「字幕の考え方」

日時:2021年7月15日(木)18:00~19:30

Zoomウェビナーでのオンライン開催(一般公開?参加費無料)

*参加ご希望の方は、7月14日(水)17:00(日本時間)までに、こちらの参加登録フォーム より事前登録をお願いいたします。

詳細はこちら(PDF)からもご覧いただけます。

 

講師:馬場紀雄(オペラ演出家)

内容: 外国語の舞台作品(演劇?オペラ?ミュージカル)や映画のためにつけられる字幕は、そのままでは理解できない言語の内容やロジックを伝えるという重要な機能をもっています。しかし、それだけではなく、作品そのもののジャンルとしての性格を理解させるための課題を担うとともに、演出のツールとしての側面ももっています。「音楽によるドラマ (Dramma per musica)」としてのオペラの字幕は、劇のための字幕であると同時に、音楽作品のための字幕でもあるのです。音楽そのものはたしかに言葉の壁を越えるものですが、字幕は、音楽の中の言葉を理解する手助けとなるだけではなく、「音楽によるドラマ」という全体を理解させる作用も果たしています。こうしたオペラ字幕の特質を、ボーマルシェ~モーツァルト《フィガロの結婚》やシェイクスピア~ヴェルディ《オセロ(オテロ)》など、戯曲原作を持つ作品との比較等を通して解説します。

主催:東京外国語大学 総合文化研究所

共催:東京外国語大学 語劇支援室

問い合わせ先:沼野恭子 nukyoko[at]tufs.ac.jp ([at]を@にかえて送信してください)