日時 | 2017年10月6日(金)17時40分‐19時30分 |
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場所 | 東京外国語大学 研究講義棟104教室 |
講師 | 坪井麻記氏(国連南スーダンミッション-UNMISS-?政務官) |
テーマ | 南スーダン危機における和平プロセスと今後の展望 |
要約 |
2011年7月に独立した南スーダンは、2013年12月に権力争いに端を発した内戦に突入した。アフリカの地域機構(政府間開発機構‐IGAD‐とアフリカ連合)及びその他の地域や国々の調停、支援及び圧力の下、2014年1月に停戦合意そして2015年8月に和平合意が結ばれ、2016年4月には暫定政府が樹立された。しかし、この間、当初は局限的だった紛争が徐々に様々なレベルの争いが錯綜する形で各地に広がり事態は複雑化した。更には、暫定政府の発足後わずか2ヵ月で再び暴力を伴う危機が勃発し、事態は新たな局面に入った。現在まで停戦合意は破られ続け、和平合意の履行は遅々とし、人道状況は悪化の一途を辿り、経済は破綻し、一般市民の疲弊はとどまる所を知らない。本セミナーでは、南スーダンの和平合意をめぐる困難に焦点をあてることで現在の状況についての解説?考察がおこなわれた。質疑応答では、現在の南スーダン情勢やUNMISSの役割、同国の今後についての質問が多数寄せられ、活発な議論がなされた(配布資料)。 |