TUFS Cinemaで台湾の社会課題を題材にした映画を上映

2024.07.29

2024年7月21日(日)、アゴラ?グローバル プロメテウス?ホールにおいて、TUFS Cinemaと台湾文化センターの連携企画「台湾映画上映会2024」『少年と少女』上映会を開催しました。

本作品は台湾の地域間格差、単身家庭、DV、薬物、子供に対するネグレクトといった深刻な問題を題材に、寂れた町の逃げ場のない少年と少女が直面する残酷な現実を描き出しています。演技経験のない14歳の少年と少女を主役に起用し、その演技の素晴らしさが台湾でも非常に高く評価されました。

上映後、許立達監督、台湾映画研究が専門の三澤真美恵さんによるトークセッションが行われ、制作の背景や意図、配役や撮影の際のエピソードなどが披露されました。観衆との質疑応答では、印象的なシーンについての解釈や、インティマシー?コーディネートの重要さなどについても話が及び、作品や映画制作への理解が深まる一時でした。日本人が台湾について抱く明るいイメージとは異なる映画ですが、こうした映画が存在することが台湾の自由さの現れであり、そこに多様性を重視する台湾の今が映し出されていることが、トークを通して浮かび上がりました。

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